毎月、発行しているゲーム雑誌「ザ・プレイステーション2」の中で「メタル・ギア」シリーズの監督小島秀夫氏が連載しているコラムの中で取り上げている映画について、出来れば毎月、コメントしていきたいと思います。今月はホラー映画「サンゲリア」を取り上げていらっしゃいました。僕は、この映画を観てません。したがってコメントのしようがないので、あまり知られていないと思われる同じジャンルのホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に関して語ります。この映画は、卒業制作のため幽霊が出るという森を3人の学生が撮影したものが後日、テープだけ回収できたという設定です。そのためカメラは手持ちカメラで撮影され、それをそのまま我々、観客が観るというものです。ここには、ゾンビなどは出て来ません。メインとなるのは、不安心理です。ちょっとした物音や夜にキャンプを張っている時に聞こえるきみの悪い声などに3人が敏感に反応します。また、3人(1人は女性)が撮影をやめよう、いや頑張るんだというふうに人間関係にも不安の影を落とします。手持ちカメラの手ぶれによる不安定な映像により、こちらの気持ちも不安定になります。低予算で作られたにもかかわらず結構ヒットした作品です。また、このきみの悪い森が実在するという情報もインターネットを中心に噂されました。賞もとっています。続編もでています。最近の作られすぎたホラー映画に満足しない人に自信持ってお薦めします。そうでない人も観て損は無いと思います。
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