9月公開作の中で、トグサが注目する映画は2つ。
「奥様は魔女」と「メゾン・ド・ヒミコ」だ。
「奥様は魔女」は、30後半の人なら誰でも知っている、あの鼻をピクピクさせて幸せな魔法を使うTV版「奥様は魔女」のリメイク作品です。

といっても、単なるリメイク作品ではありません。
ストーリーは、落ち目のハリウッド・スターが「奥さまは魔女」のリメイクで復活を期し、相手役に無名の新人を大抜擢するが、なんと彼女は、普通の恋を夢みる本物の魔女だった…。というものです。
この無名の新人というのが、ニコール・キッドマンです。
監督は、「恋人たちの予感」 (1989)で脚本を担当し、その後、「ユー・ガット・メール 」(1998)で監督デビューし、この作品をヒットさせたノーラ・エフロンです。他に「めぐり逢えたら」 (1993)などの作品があり、これまでメグ・ライアンと組み、彼女を一躍、コメディアンスとして定着させました。
この作品は、ノーラ・エフロンの手腕を見込んで、ニコール・キッドマンが持ちかけたらしいです。
ニコール・キッドマンは、一体、1年に何作品でていることやら。
いずれも、脚本を選んで出演しているらしく、演じる役はバラエティに富んでいます。
しかし、ニコール・キッドマンの美しさは尋常ではない。年を全く感じさせません。
トム・クルーズと別れてからブレイクした女優の筆頭です。
トム・クルーズとは、子供のために年に何回か家族会を開いて会ってるらしいですが。
この作品、ノーラ・エフロンは、最初、脚本が全く進まなかったらしいです。映画の中で、「奥様は魔女」をリメイクするという着想を得て、脚本が進みだしたらしいです。
ニコール・キッドマンは、当初、ノーラ・エフロンのアドリブを重視する演出法になじめなかったそうですが、相手役のウィル・フェレルのお蔭もあり、撮影が終わる頃には、すっかりなじんだそうです。
もう1本のお薦めは、オダギリジョーと柴咲コウの共演作「メゾン・ド・ヒミコ」です。
監督は、最近、「タッチ」を手堅くまとめたと評判の犬童一心です。
過去の作品には、「黄泉がえり」(2002)や「ジョゼと虎と魚たち」(2003)といずれも話題になった作品を撮っています。
ストーリーは、ゲイのための老人ホームを舞台に、癌で余命幾ばくもないゲイの父親とその若い恋人(オダギリジョー)、ゲイの父を長年嫌悪してきた娘(柴咲コウ)の三者を中心に、ホームに集う年老いたゲイたちが織りなす人間模様を優しく描いた感動ドラマとなっています。
脚本は、「ジョゼと虎と魚たち」に続いて渡辺あやが担当し、再び犬童一心監督と手を組んだコンビ第2作目となっております。
他に「たそがれ清兵衛」の田中泯が出演しています。