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松竹ヌーベルバーグについて

以前、掲載したように松竹ヌーベルバーグとは、それまで松竹の伝統としてあった人情の機微を描いた(今でも寅さんとかで山田洋次が受け継いでいますが)松竹映画と大きく異なる映画を指します。
本家フランスヌーベルバーグと大きく異なるのは、仏では素人同然の批評家達が街にカメラを持って撮影したのに対して、日本の場合は、松竹に入社しており、助監督として務めていた人達が、行き詰まり等を感じていたプロデューサーらによってデビューしております。
代表的な監督は、大島渚、篠田正浩、吉田喜重(ヨシダキジュウ)です。
いずれも1960年頃にデビューしています。
その頃の代表的な作品に、大島渚「青春残酷物語」篠田正浩「乾いた花」吉田喜重「戒厳令」があります。
青春残酷物語
青春残酷物語
乾いた花
乾いた花
戒厳令
戒厳令
吉田喜重全集[68-73]性と政治の季節
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JUGEMから新機能が付与され、待望の携帯からもコメントの閲覧・投稿ができるようになりました。
皆さん、よろしければコメント下さいね^^

もうすぐ発売の「ローレライ」について

この映画は映画館で観て来ました。福井晴敏の原作「終戦のローライ」をその時既に読んでました。だから、この映画の肝のソナーの秘密兵器に関しては、既に知ってました。これから観る人は、ビックリするか納得できない人もいるかもしれませんが、僕は結局アレでよかったのだと思ってます。
映画と原作は、映画監督と原作者が一緒にアイデアを出し合い、そこからそれぞれ膨らましています。したがって、映画と原作では微妙に違う部分があります。

ローレライ スタンダード・エディション
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フロントミッションオンライン(FMO)日記 対人戦は面白い!

占領区では、NPC戦と少しPCが混じった対人戦ができます。レベル20から行ける激戦区は、対人戦オンリーです。僕は、まだ17なので占領区にいます。
この対人戦が熱い!NPCのような少し間の抜けた行動はせず、相手も考えた行動をします。チームの構成によって戦い方が違ってきます。
普段なら1時間程度しかしないところ、2~4時間、プレイしました。
ミサイラー主体の構成で、10連勝くらいしたこともあります。
引き続き、対人戦の面白さを書いていこうと思います。

特集 黒澤明 第1回 「乱」

乱


特集2人目は黒澤明を取り上げます。今でこそ、黒澤明の目ぼしい作品を、ほとんど観ており、世界を代表する巨匠であることを認めますが、この作品を観た頃には、時折、時代劇の大作を撮るが、“今では時代錯誤のおじいさん”という感想を抱いていました。
さて、この「乱」ですが、黒澤明監督自身がライフワークとしており、念願の映画化です。シェークスピアの「リア王」を毛利家の三本の矢のエピソードを交えて翻案しています。黒澤作品には「マクベス」を翻案した「蜘蛛巣城」という傑作もありますが、これは、また別の機会に紹介します。

「乱」ですが、原作の「リア王」がこれほど面白かったかなあと思えるほど重層的に出来上がっています。また、ピーターを狂阿彌という道化師に配していますが、非常に上手く演じておりピーターの新境地を出しています。この道化の役まありが面白く、リア王の一文字秀虎との掛け合いが、一文字秀虎が落ちるに従って立場が逆転して面白いです。人類学者山口昌男の道化とはそれに使える王の立場を逆転させることのできる唯一の存在だという研究通り、本来の道化の役割うを果たしています。詳しく述べると山口昌男の研究と状況が違いますが。

ストーリーは、仲代達也演ずる一文字秀虎が家督を子供たちに譲って、自分は気ままに余生を過ごしたいと申し出ます。3番目の息子である三郎太演る隆大介のみが“父は老いぼれたか”と言い席を立ちます。この後は、皆さんもご存知の展開となっています。
よく黒澤監督は女性を描けないと定説のように批評されますが、この作品では、2番目の息子根津甚八をそそのかす激情型の妻原田美枝子や、その夫根津甚八に短刀で迫るシーンでは、根津甚八は首を中にした状態で演技するのですが、納得するまでリハーサルを繰り返す黒澤監督のリハーサルの結果、根津甚八の首周りが3~5cmは太くなったという逸話もあります。また、1番目の息子である寺尾聡の妻宮崎淑子の貞淑さを対照的に描き分けており、前述の批評は少なくともこの作品で当てはまらないのでかと思います。
また、この作品で3億円だか5億円の城を実際に建造し、ストーリーの必要上、炎上させるのですが、その事が当時のワイドショーなんかに大きく取り上げていましたが、賞賛すべきは、お金の使い方を知っている黒澤監督と1回きりのチャンスに見事演じた仲代達也とそれを取り収めた黒澤監督ではないでしょうか。

また、黒澤監督を古くから尊敬している監督の中には3人の息子たちが三つ巴で合戦するシーンで3人それぞれの軍勢が、それぞれ息子たちの性格を表した黄、赤、青の色で配色された旗を持って戦うのですが、このことを捕らえて黒澤監督の昔の作品の使い古された甲冑を使っていた頃のリアリズムからかけ離れているとの批判もありましたが、もしそんなリアリズムで通していたら、どの軍勢がどれやら解らなくなり、華麗な合戦シーンとはかけ離れたものとなったでしょう。サスペンスなどの作品にも似たようなリアリズム批判が存在しますが、リアリズムは演出上の作品を盛り上げる一つの道具であって、リアリズムを徹底させると映画自体が成り立たないと考えるトグサでした。

豪快な猪狩りのトップシーンから、物語に引き込まれ、160分という長さを全く感じさせない戦国絵巻の一大叙情詩として仕上がってます。また、大御所の武満徹の音楽もこの戦国絵巻に非常にマッチし叙情詩を盛り上げています。黒澤映画には興味はあるが古い作品はチョットという方は、この作品から取り掛かればよいのではないでしょうか。黒澤映画は広大で豊かです。観ないで済ますに惜しい作品が沢山あります。おいおいこのブログでも紹介していきたいと思います。

トグサ的評価:★★★★★

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