この映画は映画館で観て来ました。福井晴敏の原作「終戦のローライ」をその時既に読んでました。だから、この映画の肝のソナーの秘密兵器に関しては、既に知ってました。これから観る人は、ビックリするか納得できない人もいるかもしれませんが、僕は結局アレでよかったのだと思ってます。
映画と原作は、映画監督と原作者が一緒にアイデアを出し合い、そこからそれぞれ膨らましています。したがって、映画と原作では微妙に違う部分があります。
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ストーリーは、終戦間際、日本の戦争の終わらせ方にある考えを持つ青年士官が1つの潜水艦に特命を与えます。その特命は、潜水艦の乗組員のうち数人しか知りません。その特命のため、単艦、敵地に乗り込んでいきます。そして、青年士官も別行動で行動を起こします。その潜水艦は単艦ながら秘密兵器のお蔭で有利に戦いを進める事が出来ます。物語は複雑に絡み合い、終盤戦闘シーンが少ない時はだれましたが、後はテンポよく見れました。
原作と違うところは、青年士官を時間を掛けて描けており、動機も原作の方が抽象的でした。ただ原作にあった映像で観たかった非常にトリッキーな潜水艦同士での攻防戦は、映画ではカットされていました。
そんなこともあり、映画を観た当初は、“原作の方がよかったなあ”との印象を持ちましたが、今では、映画は、非常に複雑な物語をわかりやすくコンパクトにまとめてあるのではないかと思っています。原作は非常に長いので逆に映画を観ると原作を読む必要はないのではないかとも思っています。
ただ、この映画監督は特撮出身の監督なのですが、その特撮があまり上手く出来てるとは思いませんでした。
トグサ的評価:★★★☆☆
終戦のローレライ 上福井 晴敏
終戦のローレライ 下福井 晴敏
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