攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 01注)購入を検討の方は、画像をクリックしてください。
続編が「1」より面白くなっているのは、「エイリアン」からが有名だが、これは群を抜いている。2nd GIGの方が断然、面白くなっています。
1nd GIGでは、“笑い男事件”というテーマがありましたが、基本的に1話完結の形になっていましたが、2nd GIGでは、1つの物語を追っていきます。
どこまで関与しているのかは、判りませんが押井守氏が難民に着目し、難民救済を掲げたテロリストとの戦いと公安9課を邪険にする同じ政府機関のゴウダカズントの部隊との絡みがストーリーの基本です。
この物語には、完全なる悪役ゴウダカズント、もの凄い風貌をしています。とあのバトーを打ち負かすほどの英雄、クゼが登場します。対照的に、クゼは完全なる二枚目です。
また、公安9課のメンバーの過去も描かれており、大変興味深いです。
~ストーリー(ラスト近くまで掲載しています)~
“個別の11人”と名乗るテロリストが、アジア難民の受け入れ撤廃を要求して中国大使館に立てこもった事件に対処するため、9課が時間限定で復活する。この対処の功績が認められ、公安9課が女性首相のもと正式に発足します。この女性首相は、クゼと名乗る難民解放をかがけるテロリストに命を狙われますが、9課のメンバーが辛くも阻止します。この女性首相ですが、神山健治監督の狙いもあって非常に美人で魅力的です。インタビュー集に声を担当する声優さんが出演しているのですが、ちょっとアニメのイメージとかけ離れていてかなりショックでした^^;
この事件をきっかけに、“個別の11人”の思想が広まります。そこには、ラストのほうで明らかになってくるゴウダカズントの隠された陰謀があるのですが。ラストのほうで明らかになるのですが、ゴウダカズントは官房長官と画策し、女性首相の掲げるアメリカに依存せず国連中心の国際協調路線の政策を転覆しようと目論んでおり、非常に複雑な陰謀を画策します。
単純化すれば、難民救済の掲げるテロリストたちを煽り、難民と一般市民の対立を激化させ、難民排除のため軍備増強を図ろうとします。最終的には、日本を非常に緊迫させた冷戦構造に経たせようとします。
首相暗殺未遂事件で公安9課のメンバーは、クゼを追います。そこで草薙素子は、クゼと幼少時代、深い絆で結ばれていた事を知り、普段、感情を現さない草薙素子が感情を乱します。
“個別の11人”の思想の影響されたクゼを含めたテロリストたちはアッと驚くような事件を引き起こします。
その後、クゼは仲間たちと難民蜂起のためソ連からプルトリウムの取引を行います。その現場に、9課が急行しますがクゼ達に逃げられてしまいます。
~ストーリーねたばれ終わり~
最初にも書いたと思いますが、1nd GIGでは基本的に1話完結でしたが、この2nd GIGでは、最初はテロリストとの戦いが中心ですが、後半、徐々にゴウダカズントの非常に複雑な陰謀が少しずつ明らかになり、よくも神山健治監督は、こんな物語を考え付いたなあと感心するばかりです。前作とはスケールの大きさが違います。既に深夜に放送された3nd GIGが、DVDで発売されるのが今から楽しみです。
追記)その後の情報によると晋也に放送されたのが2nd GIGらしく、3nd GIGはまだ制作されていないらしいです。非常に重い話が続く中、玉川紗己子演ずるタチコマがいい癒しになっています。
映画を観て泣いたのは「フィールド・オブ・ドリームズ」以来、2度目です。
トグサ的評価:★★★★★
9/18追記)僕が泣かされた理由が書きたくて、ストーリーのラスト部分を細部にわたってまで記載しましたが、これから観る人たちにとって、良くないと思い、削除いたしました。僕が泣かされた理由は、タチコマの行動とその見事な演出の仕方でした。
ラスト近くでは、クゼと草薙素子の幼少時代ののシークエンスが微妙に絡まり、素子が非常に弱気な態度と行動をとろうとします。
これ以上は、皆さん自身の目で確かめてください。全13巻ありますが、購入する価値はあります。特にラスト5巻くらいはストーリーがめまぐるしく変わり目が離せません。
プチッと押してください。

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